今日の「稚譚・奇譚・恥譚」

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1月26日(月)-ボクシングはなぜに面白いか-

 毎週月曜日の夜8時からは、「余程の急患や緊急手術」以外、何があろうとやはり「エキサイトマッチ」(WOWOW)を見ないと気が収まらない。本日の「タイムリー・オン・エアー」は視聴者が選ぶ年間ベスト10に必ずや登場するであろうナイス・ファイトであった。試合はWBA世界ウェルター級タイトルマッチで、チャンピオンはアントニオ・マルガリート(メキシコ、30歳)と挑戦者はシェーン・モズリー(アメリカ、37歳)。ファイターのマルガリートは2008年7月26日、無敗で最強の「名勝負製造機」と言われたボクサータイプでチャンピオンのミゲール・コット(プエルトリコ、1980生)を11回TKO(テクニカル・ノックアウト=technical knockout)で敗り、ベルトを奪取した。前評判ではコットがかなり優勢であった。挑戦者のモズリーは2007年11月10日、当時のチャンピオンであったコットに3-0の判定で敗れている。正しく三つ巴である。試合前のオッズ(odds)は3.5:1でマルガリートの優勢であったが、結果はモズリーの一方的な試合で、9ラウンドKO。年齢的にも脂の乗った強打のチャンピオンは「チャンピオンになった燃え尽き症候群(解説のジョー・小泉談)」のためか集中力を欠いた貧打で、モズリーの左のストレートに近い鋭いジャブと右ストレートと左右のフック、右アッパーに終始圧倒された。KOラウンドではワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ・・・・、と滅多打ちのレフリー・ストップ(TKO)。経験とスピードの勝利か。
 モズリーは、あの「ゴールデンボーイ」こと、ボクシングをあまり知らない人でも一度は耳にしたことがあろう6階級制覇のオスカー・デ・ラ・ホーヤ(メキシコ系アメリカ人、1973生)と2度対戦し、2度とも倒した男である。昨年の9月28日にはWBAインター・コンチネンタル・S・ウェルター級王座決定戦でリカルド・マヨルガ(ニカラグア、1973生)を最終回の12回、2分59秒でノック・アウトした。残り1秒の劇的瞬間であった。
 ついでにもう一勝負。昨年12月6日(米時間)、前出の6階級制覇のデ・ラ・ホーヤと我らが「東洋の星」で4階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン、1978生)との一戦。これは年に1度あるかないかの「生放送」。2階級の体重差があることから、ボクシング関係者や評論家の間でもデ・ラ・ホーヤの優勢がゆるぎなかった。が、蓋を開けると、結果はこれまた、劣勢が伝えられたパッキャオのスピードとパンチ力が圧倒。8ラウンド終了TKOで、デ・ラ・ホーヤは救急車で病院へ直行。小生は現・世界ボクシング界の2巨頭である両者の猛烈ファンであるが、どちらかと言えばパッキャオ贔屓である。デ・ラ・ホーヤの言わば無惨な試合に、リプレイにも目が当てられず、翌日(月曜)のいつもの時間の再放送は見なかった。
 「ジャブを制する者は世界を制す」。これは右利きであれば左の軽いストレートのことをいう。サウスポーでは右のそれをいう。こつこつとジャブを当てては相手の出鼻を挫(くじ)き、試合の主導権を握って、徐々に相手を弱らせる。丹念に丹念に「ボディ・ブロー(body・blow)」を重ね、相手の突進力を殺(そ)ぐ。時に必殺の「レバー(liver)・パンチ」で息を止めさせる。「ヘッド・スリップ」や「ダッキング」(ducking、頭を下げたり上体をかがめたりして、相手の打撃をかわすこと)を使って、相手のパンチを間一髪で避(よ)け、ストレート・パンチを撃ち抜く。顎先に「アッパー・カット(upper・cut)」をあて、脳を上下に大きく揺らす。肘を曲げての大振りの側頭部への「フック=hook」。
 とある世界タイトルマッチ。11回まで毎回ポイントを取られ、皆が負けを確信している、その瞬間、右アッパーが顎先にヒット、一瞬怯(ひる)むチャンピオン、透かさずの左フック、渾身の止(とど)めの右ストレートが炸裂。セコンド(second)の絶叫。映画「ロッキー」のエイドリアンが目に浮かぶ。
 「人生コツコツが一番」。「人生一寸先は闇」。「人生諦めたらあかんで」・・・・・「人生いろいろ」あるが、小生にとっは正しく「ボクシングは人生」。正直で誠実なジャブとボディ・ブローな毎日、日に一度のストレート・ジャブ、躓(つまず)きながらの右アッパー、意表を突く右フック、しつこ過ぎるクリンチ(clinch)も忘れない。そして、なんと言っても常に機会を窺(うかが)うカウンター・パンチ。ボクシングを観ると、本当に元気付けられるから、ありがたい。もちろん、「ロー・ブロー(low・blow)」や「ラビット・パンチ(rabbit・punch)」、故意の「バッティング(butting)」は人生を狂わす御法度もので、禁物。
 あなたの人生は「ワン、ツー、スリー」のパンチか、「ジャブ、ボディ・ブロー、ストレート」か、「アッパー、フック、カウンター」、「カウンター、ワン、ツー」、最初から最後まで「カウンター」狙い、・・・・・人生いろいろだが、ボクサーの如くに命を賭すことが大事。







1月26日(月)-ボクシングはなぜに面白いか-2009年01月26日【7】

1月25日(日)-Block Vertebrae(ブロック脊椎)-

 犬・猫の病気の数は一体全体いくらぐらいあるのだろうか。真剣に考えたことがないので、いつか時間があるときに科目ごとの有名成書の索引を調べて、カウントしなければならない。
 病気は外耳炎や下痢など、毎日のように嫌になるほど診察しなければならないものもあれば、月に1例、半年に1例、年に1例、・・・・・というように、疾患名によりバラバラである。よって、10年に1回しか遭遇しない症例もあり、生涯1度もお目にかかれない症例も少なくない。このたび夜間病院で学生時代を含むこの30年の獣医人生ではじめて遭遇できた症例があった。
 その病気とは表記の病名で、胎仔期での脊椎の分離が正常に行われず、くっついた状態を呈する。先天性疾患であり、後天的に癒合が起こったものではない。”normal”block vertebrae とは、仙骨のことで、3つの椎体(仙椎)がくっついたままなのが正常である。骨盤との安定した固定のためであろうが、不思議である。
 フレンチ・ブルドッグによく見られる(正確にはほとんどの個体で大小の異常あり)「Hemivertebrae」も先天性疾患で、これは、長方形であるべき脊椎が蝶々のような形になり、変形が重度なものでは背部痛や歩様異常などの神経症状を呈する。
 我々が「見たこともない病気」に遭遇した場合、”どげんかせんといかん”という、職業気質と言うか、診断本能が喚び起こされる。が、心配御無用、「Textbook of Veterinary Internal Medicine」という心強い味方(御方)がある。小生の経験では、迷って壁にぶつかった時、この成書に記載が無かった例(ためし)がない。
 しかし、いつも思い知らされるが、受精から細胞分裂、そして誕生、一体どのようなメカニズムで分化が進展していくのか。遺伝子と神の成せる業には敬服の至りである。家族をはじめ、ちょっとの巡り合い(邂逅)まで大切にせねば、罰が当たりそうである。



1月25日(日)-Block Vertebrae(ブロック脊椎)-2009年01月25日【6】

1月24日(土)-屋号の無い日本酒バー-

 昨夜は、とあるビルの4Fにある「屋号の無い・知る人ぞ知る居酒屋」へ出かけた。出入りの薬問屋との「二人新年会」である。階には10軒ほどのスナックがあるが、この店だけ看板に屋号が書かれていない。「舟歌」ではないが、白々と灯りが灯っているだけである。
 店主は宮崎には珍しい気合の入った、料理人気質をプンプンと漂わせた40代後半の板前さんである。「看板は要らない」というだけあって、腕前は超一流である。銀座で通用する数少ない宮崎の料理人であることに疑う余地はない。
 先ずは「涼冷」の生ビールを一杯。次いで、寒夜なので純米酒の「熱燗」を一合。続くは、宮崎焼酎が入り、より熟成された陶器から、客自らが注ぐ湯割り。ここらで、小生の脳細胞と肝臓はにわかにウォーミング・アップされ、口腔粘膜と食道括約筋、舌は仄かに潤い、胃粘膜は馳走を受け入れるに足りうる消化液の貯留に準備万端、整った。
 カウンターには「本日のおススメ食材」が整然と並べられ、カウンター内の背壁には、墨での店主直筆のメニューがギッシリと書かれてある。「先附」は「鮑の塩蒸し・青海苔・湯掻き筍の酢味噌・里芋・魚皮(コラーゲン)煮」。今回は刺身の「向附」は飛ばして、最初に目に留まった「日向蛤」の「椀」もの。モノが大きいため、ドンブリ風の器で出されたが、それには引け目を感じさせない十分に霞がかった「コハク酸」の出汁タップリの汁。木の芽が光った。今回はコースでないので「八寸」も飛ばして、次は「焼物」である。「ヤング・コーン」と「空豆」を頂いた。一足早い「旬」、いや「春一番」であった。もう一丁、カウンターで灯火を点しているのが「真鱈の白子」。表面に狐色の焦げ目が付くようにと、生意気にも注文をつけたが、意に適った至福のアツアツ・コクコクの絶品であった。さらなるもう一丁は、これも最初から気になっていた大振りの「カサゴの煮付」。小生の好物の牛蒡と豆腐がきちんと添えられていたから、ウレシイではないか。カサゴは〆て約1昼夜、イノシン酸(ヌクレオチド)はじめ旨味アミノ酸が遊出した食べ頃合の、これまた絶品であった。〆は「御飯」ものか。中途から「鯖すし」と心に誓って決めていたが、度の過ぎた本酒の暴飲のためか、「鯖すし」の刻印がいつの間にか、脳ミソから消え失せていた。今日の今に至っても心残りである。
 店には、客人として、以前ラジオの「ペット相談」でお世話になったアナウンサーが居られ、いつもにも増しての「楽酒」であった。近々のラジオでの「ペット談議」を約束しての、「握手」での御開きとなった。連れも終始、美酒・笑顔で、ケッコウなひと時であった。
 「美酒、美肴、美人」に乾杯。
 屋号の無いと思われたこの店には、実はというか、当たり前だが、屋号があった。もらった領収書に「Japanese Sake Bar ○○○○」とスタンプされていた。これも高尚な「ギャグ」だ。追加で、この店は器にも凝っているほか、酒はグラスから受け皿に零れるまで注いでくれますぜ。


1月24日(土)-屋号の無い日本酒バー-2009年01月24日【5】

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