今日の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」
今週のつぶやき親仁・2021年12月19日(日)~12月25日(土)
小生贔屓の「鬼の平蔵」こと、中村吉右衛門が逝去し、今は黄泉中有の旅の途中だ。最初は「必殺シリーズ」や「藤枝梅安」のテレビに魅せられ、それから原作の池波正太郎に入れこみ、「
→過ぎて観てられないと思い込んでいたが、一人の歌舞伎役者に惚れ込んだばかりに「歌舞伎座」へ足が向いてしまった。そうは言ってもこの年齢になると自分でも摩訶不思議な事だが、日
猿楽に興じた。娯楽がそれしかなかったと言ってしまえば元も子もないが、彼の信長を魅了したとあらば我々凡人が頭ごなしに拒絶する理由はなかろう。写真は、小生が生まれて初めて江戸
「絵本太功記」であった。「絵本太功記」は武智光秀役の吉右衛門と「竹本」の大夫、竹本葵太夫のコラボなのである。これを機に日曜のNHK教育テレビの歌舞伎や、野村萬斎の狂言などを視
●「竹本とは?」
▲(独)「日本芸術文化振興会」のホームページ(養成事業)より。
「歌舞伎における義太夫節の演奏者を竹本といいます。義太夫節は「語り物」の音楽で、人形浄瑠璃の太夫、竹本義太夫が創始しました。歌舞伎には、人形浄瑠璃を原作とする演目(義太夫狂言)がありますが、この演目で義太夫節を語るのが竹本です。義太夫狂言の代表作には、赤穂浪士による仇討を題材にした『仮名手本忠臣蔵』などがあげられ、竹本はその上演には欠かせない存在です。
竹本は、太夫と三味線からなります。語り手である太夫は、登場人物の心情や場面の情景を独特の抑揚をもって語ります。三味線は、太棹(ふとざお)という大型の三味線を用い、重厚で力強い音色を奏でます。太夫、三味線1人ずつで1時間以上語り続けることもあり、登場人物が切々と心情を訴える場面などは、竹本の聴かせどころです。」
▲写真の「絵本太功記」のセリフの多くは「竹本」によるものでした。それだけに歌舞伎役者の所作(演技)に観劇者の目が注がれるということです。歌舞伎役者と太夫、それに三味の「三位一体」(「三味一体」ではありません)なのです。
12月21日。
2021年12月19日【261】
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