今日の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」
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今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年7月17日~7月23日)
●「懐旧」
▼時代は、一面ではノスタルジア(nostalgia)だ。アメリカではCDよりもアナログレコードの購買の方が多いというから驚愕だ。先日の7月7日、世界の2大オークション会社の一つであるイギリスのクリスティーズに出品されたボブ・ディランのアナログレコードが約2億4,000万円で落札された。このレコードは2021年3月、60年ぶりに再録音されたものという。
▼私も(ボブ・ディランに触発されたわけではないのが)その前の6月にレコードプレーヤーを購入した。プレーヤーがあっても肝心のアナログレコードが無いので、上京の家人に神田神保町の古レコード店に出向いてもらい贔屓の版を入手したり、ネットオークションなどでゲット中。
▼私の通う居酒屋では、大将と女将さんのふたりとも大の昭和歌謡や演歌好きで、店の座敷に年代物の大型スピーカーが所狭しと鎮座している。もちろん音源は針付きのレコードプレーヤーである。その居酒屋にレコードを持ちこみ、歌とアルコールに酔いしれている、サイキンなのだ。
7月23日。
今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年7月17日~7月23日) | 2022年07月17日【265】
今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年2月6日~2月12日)
●われわれの小中学生時代も当然ながらインフルエンザによる学級閉鎖はあった。検査キットが無い時代だからすべて「みなし」・・・・・・どころか「自己診断」であった。病院には行かずにひたすら熱が下がるのを寝て待った。薬は越中富山の”まんきんたん”の置き薬の「ケロリン」のみ。ケロリンとはアスピリンの商品名で粉薬であった。それにゴム製の水枕も活躍した。冷蔵庫がなかったので氷は無かったが、冬の裏山の湧き水は十分に冷たかった。それが私の体験した昭和のインフルエンザである。
▲周知のようにいわゆる風邪には150種も200種ものウイルスが原因するから、発熱があってもインフルエンザでないことも新型コロナでないことも少なくない。むしろそうでないことの方が多いから新型コロナの陽性率が低い。
▲今も昔も風邪は栄養を摂らなければ治りが遅いことに変わりはないだろう。昭和にタミフルはなかったから、ひたすら寝るか無理して食事を摂るしかなかった。熱が出ると何も欲しくないのは今も昔も同じだ。そういう時の非常時に食うことができたのが、私の田舎の保存食である「切り餅」である。私の田舎の切り餅は、全国的には「欠き餅」というようだ。
▲全国的(一般的)な切り餅は「欠き餅」よりも四角で大きい。身近では「新潟(あるいは魚沼)県産○○○○の切り餅」がそうである。その四角である切り餅をさらに小さく短冊様に切り出したのが「欠き餅」となる。
▲私の「切り餅」(=「欠き餅」)は、備長炭の「七輪」で網焼きして熱い日本茶を注ぎ、それに専売公社の粗塩を一つまみ加える。「切り餅」がほんわりと蕩け出したころを見計らって口に運ぶ。この栄養食は水分と塩分を摂取することにも貢献したのであろう。
▲そしておふくろがこっそり作ってくれたのが「卵焼酎」。「卵焼酎」は今では幻となった甲類焼酎の「巴」を弱火でアルコールの沸点ぎりぎりまで温め、溶いた全卵をいれて「スクランブル」するものだ。今の私の吞み助はひょっとしたらこの時から始まったのかもしれない。
※エタノールの沸点は約78.3℃。
▲おまけだが、喉の痛みには「焼酎湿布」もやった。薄手の日本手ぬぐいに焼酎を含ませて首回りに巻く。ひんやりとして心地よいが、その効果は馬鹿にできないほどに効く。作用機序(効能)は、アルコールにより喉の周りの毛細血管が拡張し、血行がよくなることで喉の痛みが緩和されるのだそうな。
2月10日。
今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年2月6日~2月12日) | 2022年02月10日【264】
今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年1月30日~2月5日)
2021年秋のツアーを最後に引退した「喜寿の鬼」こと、高校時代から敬愛する小椋佳さん。最近のテレビで自宅の屋上で家庭菜園を始めたという。私も真似たわけではないが2021年の夏からバ
それに写真の蕪を植えた。紆余曲折、大雨と闘いながら、総じてどれもそれなりの収穫を得た。写真の株は酢漬けで、唐辛子は料理鋏で刻んで諸々にのせている。居酒屋と焼肉屋でもマイ唐
●今日は旧暦の1月1日。旧正月の元旦である。中国では「春節」という。
▲清少納言の「枕草子」に、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」がある。私もこの「春」が好きである。宮崎市の今日の日の出は7時7分42秒、日の入りは17時47分59秒で、太陽の出ている時間は10時間40分17秒である。そして今年の春分の日の出が6時18分、日の入りが18時27分。夏至は日の出が5時9分、日の入りが19時24分である。
▲私がこの時季が好きなのは、毎日々々少しずつ日長になるのが「良い」のある。「枕草子」はじめ「源氏物語」にも「徒然草」にもある、「をかし」の世界だ。「をかし」とは、「平安時代の美的理念の1つであり、『おもむきがある・風情がある・おもしろ・興味がある・美しい・愛らしい・かわいい・素晴らしい』」、などのさまざまな意味を含んでいるというのが、辞書。
▲平たく言えば、「をかし」は「私はこれが好きだ」にあろう。私もこの「春」が「をかし」なのだ。その理由は、3月「弥生」の春分の日の日の出の6時18分、同じ日の入りの18時27分まで、日を追って日長になるからだ。明るさが目に見えて増すことは健康的だ。
▲今月は「如月」ではなく、「睦月」である。旧暦は中国の文化だが、今月は「如月」ではなく「睦月」のほうが気候的にも日本(の緯度)には合っている・・・・・・と私は感じる(温暖化が進んだとは言え、神門育ちの私にはそう思える)。それは、今月は「正月」=「春」のなのだから。
2月1日。
今週の「ちょっとイイ譚・ウマイ譚」(2022年1月30日~2月5日) | 2022年01月30日【263】
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